日本古来からある調味料 邸内へのご案内 八木澤商店九代目 八代目、物思いにふける 受け継がれる心

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八代目、物思いにふける

八代目:河野和義

 八木澤商店は2007年に創業200年を迎えた、私で八代目の醸造蔵です。私がこのお店の八代目である河野和義と申します。昭和19年9月生まれの乙女座。趣味は、おいしいものを食べること、スポーツ・映画・音楽鑑賞、歌うこと。カントリー&ウエスタン、ちょっと得意です。あ、もちろんギターも弾けます。
 八木澤商店のポリシーは、「とにかく美味しいものを、まっとうなものを」。そこから商品開発がはじまります。食べることが好きだから、「あなた、今日の晩ごはんは何にしましょうか?」の妻の質問に「なんでもいい」って答えたことがありません。一生懸命考えます。「なんでもいい」って、楽しくないでしょ。「いただきます」を言うときの気持ちの込め方も違ってくるような気がして。「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」。私、この言葉大好きです。この言葉をいう食卓を演出したい、その思いで商品つくっています。おせっかいでごめんなさい。
 ホームページをみてくださってありがとうございます。
 私たち八木澤商店の思い、商品、どうぞご覧ください。

【八代目日記】

2011.10.25 こんなときだからこそ、学びが必要。
2011.08.17 ボクのたからもの
2011.04.12 それが僕の生きる道だ
2011.02.21 おいしさのひみつ
2010.10.22 「未来の食卓」は僕の未来の食卓。
2010.02.25 八木澤のしょう油は岩手一
2010.01.12 田舎のごっつぉ 用賀店
2009.08.26 いのちの食べかた
2009.03.23 お父さんはしょう油はかせ
2008.10.17 WHAT A WONDERFUL WORLD!
2008.03.11 八木さわ商店に行ったよ
2007.01.31 六ヶ所村ラプソディー その後
2006.04.13 六ヶ所村ラプソディー
2006.04.06 あの時代はよかった

【八代目のこだわり】

自根きゅうり(じこんきゅうり)とは?
大豆が醤油になる日まで 2007年篇
大豆が醤油になる日まで 2010年篇

【八代目日記】

2011.10.25 こんなときだからこそ、学びが必要。

みなさんお元気ですか。ボクは元気です。なんだか調子が(体調が悪いわけではなかったけど)いい具合に戻ってきました。
今日は、以前観たドキュメンタリー映画のハナシ…の続き。
環境保護活動を含めた、食に関する(ドキュメンタリー)映画は様々あるよね。
昨年の10月に観た「未来の食卓」を、社員研修会で上映しました。

震災でボクたちの食生活は一変しました。明日は食べられるのか…からはじまり、炊き出しのおにぎり、救援物資のインスタント食品、缶詰、レトルト食品…。
とてもありがたかった。半分、飢えをしのぐ意味もあったからね。7ヶ月以上たった今、また食生活が変わろうとしている。変わるというより、元に戻ろうとしている。妻がボクの体のことを考えて作る、家族がウマイッ!と笑顔で食卓を囲む食事。そういうのが心底、毎日食べたい。たぶん、ボクだけじゃなくて、みんなそう。
自分たちが日々口にしてきた食事や環境がどれほど心に栄養を与えていたのか、いま、身にしみて感じていると思うんだ。こんなときだからこそ、「食」が心と身体に与える影響(その食べ物がどんな風に作られているのかも含めて)を、きちんと学んで(学び直して)おきたいなぁ、と思ってね。
アンケートもとったよ。おもしろいよ。明日の食べ物の心配を経験したから、健康を考えるだけじゃない回答があって。

@「未来の食卓」から想像する食べ物は?
 マンガの世界で出てきそうなもの。
 サプリメント。
 現代以上の二極化(高いもの、安いもの/安心安全、添加物等なんでもあり)
 ボタンひとつで食べたいものが。
 旬がなくなる。
 自給自足。

A震災前と震災後の食事内容は変わりましたか?
 かわった…54.5%
 かわらない…45.5%

BAで「かわった」とお答えの方に質問。食事内容(環境)に満足していますか?
 満足している…8.3%
 不満…33.3%
 気にしない…58.3%

CBで「不満」とお答えの方に質問。それはなぜ?
 家族全員で食卓を囲んでいたのに、震災後はそれがかなわない。
 震災後にパン、カップラーメンを食べる量が増えた。
 自分や家族が食べたいメニューが作れない。
 旬のものが食べられなくなった。
 野菜類が少なくなった。
 救援物資の菓子パンが食事に続いたときは辛かった。

Dみなさまに質問。どういう食卓(環境)であれば幸せと感じられますか?
 家族そろっての食事。
 自分で作った野菜が食卓にのっていて、それを家族で食べること。
 バランスのとれた食事。
 昔ながらの食事。
 食べられるだけで幸せ。
 自分が食べたいものを、食べたいときに、食べたいだけ食べられること。
 震災翌日、みんなで回し飲みした、1杯の水を飲んだとき。
 お腹いっぱい食べたとき。
 楽しい食卓。

Eいま、食事で気をつけていることはありますか?
 ある…72.7%
 ない…22.8%
 まったく気にしない…4.5%

FEで「ある」とお答えの方に質問。それはなんですか?
 救援物資が多いので、野菜を加えている。
 油、塩分の摂りすぎに注意する。
 旬のものを摂る。
 添加物が(なるべく)入っていないものを選ぶ。
 野菜具だくさん味噌汁を食べる。

…等々。
オーガニックがどうとか、遺伝子組換えが云々、の前に、ボクたちは、生きるために食べることを選んだんだ。そして、これからの食事は命と豊かな心をはぐくむものであってほしい。最後の質問は、ここにはのせないけど、ある社員がひとこと、書いてたんだ。

震災後、主人と5日ぶりに再会したとき、泣いてくれた。
そのあと、そばを食べに入った、小さな食堂の古ぼけた額の色紙に書いてあった言葉……
「あなたとの出会いは生きてゆくごほうび」
まさに、その通りだと思った。

ボクも妻と再会したときは、心が震えました。こんな大災害に直面して、心が萎えそうになるボクのそばに、この妻がいてくれたことが、何よりも大きな支えだった。
ボクは「ええかっこしぃ」だから見栄をはるときもあるし、売り言葉に買い言葉もたびたび(笑)。
でも、食べ物に関して妥協しない妻はボクの背中をいつもドーンと押してくれていた。
今回の社員研修会も、食のこと、原発のこと、遺伝子組換えのこと、妻は社員に伝えている。「いまのうちにいろんなことを学んでおけば、いざというときに強くなれるから。」
きちんとした食生活をおくっていると、きちんとした人になれそうな気がしない(笑)?ボクはそんな気がする。
どんなときにも冷静沈着で正しい判断ができる人間でありたい。
そのために、ボクたちは食とその環境について学びつづけるんだ。

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