日本古来からある調味料 邸内へのご案内 八木澤商店九代目 八代目、物思いにふける 受け継がれる心

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東日本大震災 311

ご覧いただいている皆様へ

八木澤商店ホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
3月11日(金)におこりました東日本大震災により、陸前高田市は壊滅的被害を受け、美しい町並み、のどかな田園風景、白い砂浜は消え、弊社も蔵や製造工場全てが波にのまれ、そして大切な人達を沢山失いました。

失意の中にいた私たちを救って下さったのは、みなさまからのあたたかい心づかいでした。沢山のお手紙、救援物資、お見舞いの品々、ボランティア活動等、本当に感謝にたえません。
今、八木澤商店は、製造設備も原料も全て失い、みなさまに今までのようにご注文いただいた品をお届けすることができません。ホームページでは当面、製品の販売を休止させていただき、現在の状況(会社だけでなくできたら地域のことも)を不定期ながらお伝えしてまいります。
陸前高田市は今のところ通信手段が携帯電話のみで、情報発信にかなりの日数を要し、ご心配とご迷惑をおかけしました。大変申し訳ございません。

あの日から1ヶ月たつ今も、多くの大切な人たちの行方がわかっていません。ライフラインが十分でなく避難場所で明日の暮らしを憂いながら、行方がわからない人たちを探しつづけながらも、みなさまのあたたかい心づかいを支えに、毎日少しずつ、もどかしいくらい少しずつですが、前に進んでまいります。
今後も、陸前高田市を、八木澤商店を見守りくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

海は津波のことなど忘れたかのようにおだやかで、空を見上げ、山をのぞめば春の気配です。
いつもと変わらないやさしい日差しの春でありますように。
みなさまの幸せを祈りつつ。

平成23年4月11日

(株)八木澤商店社員一同

八木澤商店 従業員の皆様

今は、とても不安だと思います。でも、冷静に粘り強く生きることを考えてください。町や地域の復興には時間がかかります。たいへんだと思いますが、急がず、焦らず、諦めずにがんばりましょう。
八木澤商店は、大切にしてきた歴史や蔵や微生物等沢山の物をうしなったけれど、一番たいせつなのは、命です。社員の皆さんとご家族のご無事を願っています。社員の皆さんには、当面は不自由やご面倒をおかけします。4月には新入社員が入社します。それまでには再生計画を考えておきます。しばらくは、八木澤商店の事務所を高田自動車学校にお借りします。皆さん自身のことと、ご家族のことを最優先に考えて行動してください。集まる事の出来る人は、3月23日に高田自動車学校に集合してください。八木澤商店の基本方針は、”生きる””共に暮らしを守る””人間らしく魅力的に”この三つの言葉が、今後の再生のキーワードです。八木澤商店は、必ず再建します。ご協力よろしくお願いいたします。

平成23年3月22日

河野 和義
河野 通洋

平成23年3月11日(金)午後2時46分。地震発生。震源地宮城県沖、M9.0。

3月11日

午後3時6分

まさか、本当に町をのみこむ程の津波がくるとは思わず、作業服のまま、近所の人達と会社裏手高台の諏訪神社へ避難する。

気仙川の水が全てひく。
大潮ではないのに。
津波が来る気配。

午後3時23分

気仙川、波が逆流してくる。
津波第一波。

午後3時24分

すぐに警報は解除され帰れると思っていた社員、口数が少なくなる。

午後3時26分

2つの防潮堤を越え、陸前高田市街に津波がくる様子。
手前の水は、堤防を越えそうな気仙川。

午後3時12分

気仙川。
八木澤商店近くの姉歯橋が波をかぶる。
手前肌色の建物に青文字の「ヤマセン醤(油)」が見えるが、それは八木澤商店原料処理工場

午後3時28分

波しぶきをあげ、陸前高田市街に入ってきた津波。

気仙川堤防が決壊し、陸前高田市街平地全体があっという間に津波にのまれていく様子。

午後3時29分

「黒い波と黄色い煙」
津波を目の当たりにした人達が口々に言っていた。
まさに、これ。

午後3時30分

まわりの建物がすべて水没し、市街でいちばん高さのあるホテルだけが津波から顔を出している。

午後4時3分

津波が一旦おさまった後の八木澤商店付近。
この時、みんなは何を思ったか。

3月12日

午前6時36分

一夜明けた、陸前高田市気仙町(今泉)。

この日の太陽は瑠璃色。
心底、美しいと思った。

午前6時49分

ただ、歩き続ける。
ここで生活していた証にたどりつくために。

3月31日

陸前高田ドライビングスクールにて。

全国から届く救援物資。
皆様ありがとうございます。

ドライビングスクールの方々と、陸前高田市を中心にお届けする日々が約1か月続きました。

4月1日

「八木澤商店ガンバるそぉっ!」と言うと必ず泣く前列中央・河野和義。
みなさんのやさしさが骨の髄までしみてしみて…。

4月5日

ガレキの下や土の中から掘り出したしょうゆ。
きれいに洗い流しているところ。

4月6日(水)

岩手県中小企業家同友会
新入社員合同入社式

いつもなら盛岡で行われるのですが、震災により沿岸地域は日をかえて陸前高田ドライビングスクールで行いました。
震災直後とあって、取材カメラに囲まれて緊張し通しの新入社員たちでした。

4月26日(火)

初めての商品入荷

4月7日に大きな余震があり、お借りする予定だった建物が損壊。
急遽、別の建物を一関市大東町に借り、大掃除、机やロッカーの置き場所を決める。

一関商工会議所大東支所様のお力添えで5月2日(月)に開所式をしよう、ということになって。
打ち合わせは中が散らかっているので外で。

その後、震災後初めて委託製造先からしょうゆが入荷。

5月2日(月)

八木澤商店大東営業所開所式

バタバタと引越しを済ませ、失ったデータの回復を図ったり、

売上げを確認したり・・・・

その一方で開所式の準備。

そして開所式でテープカットをして・・・

商品を積んで出発です。

5月17日(火)

摺沢散策

陸前高田からみんなでバスで通い、仕事をし、バスで帰る・・・・
この繰り返しをしていたら、この町のどこにどんな店があるのか、災害があったときの避難場所や経路がわからないことに気づき、商工会議所八木澤商店担当(?)ゆうちゃんに依頼し、町を案内していただくことに。

内陸で津波がこないと思っていてもどんな災害がおこるかわからないですものね。
緑がまぶしい午後、ちょっと散歩のつもりで町を散策しました。

6月23日(木)

あれから3ヶ月

震災から3ヶ月が過ぎ、八木澤商店に中国・四国・九州からインターンシップ事業で大学生や社会人が2週間にわたる研修にやってきました。
彼らに市内を案内しながら撮影。

写真左側に写る青と白のバスは警視庁のバス。この時期、このバスが停まっているというのはこの近辺で遺体捜索が行われているという意味です。

原料倉庫から流れ出た小麦が芽をだしている。自然はたくましい。

震災当日、私たちが避難した、八木澤商店の裏山にある諏訪神社。
きれいに片付いており、そこだけ時間が止まったような静けさでした。

7月1日(金)

中村隆市さんがやってきた

社員研修に、中村隆市さんを招く。
福岡にある(株)ウィンドファーム代表。

有機栽培コーヒーをフェアトレードでお届けするコーヒー屋さんですが、彼の活動はそれだけにとどまらず、環境問題や文化活動にも積極的に関わっていらっしゃる方。

今日の研修内容は
「チェルノブイリ原発のその後」

福島原発の風評・実被害に対し、私たちはどのような対策、生き方をすればよいのか。
そして安全神話が崩壊した(もともとなかったけど)今、私たちはそのような暮らしをすれば自然と共存できるのか、そんな研修内容でした。

7月6日(水)

食育活動 味噌づくり。

まずは原料を育てるべし!

晴天の今日、お隣宮城県気仙沼市の小学校で大豆の苗植えをしました。

秋に収穫して、冬に味噌を仕込みます。

味噌づくり先生は八木澤商店アヤちゃん。
震災前から先生としてがんばっています。

7月15日(金)

いよいよ商品出荷!!

5月2日の開所式以来、岩手県内の販売だけで商品供給がおいつかず、ながいこと欠品してお客様にご迷惑をおかけしてましたが、いよいよ全国へ(?)出荷開始です!!

「お世話さまでぇす!!」と運送会社ドライバーさんに声をかけるも、下を向いたまま、ひたすら機械に打ち込んでいること数時間・・・。

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